酔いどれオンジの随想録(エセー)

酔いどれオンジの随想録(エセー)

日常系の随想録です。

【で】と【が】は大違い

一字の使い方で、相手に与える印象が違ってくることがある。
時には、一字の使い方を誤ったせいで、相手を、不愉快にさせてしまうこともある。

たとえば、【で】と【が】の使い方や。
現役会社員時代、新人社員さん方を慰労するため、一緒に、食事に行くことになったときのことだ。
「和か、洋どちらがいい?」と尋ねたら、その社員さんは、「和で良いです」と言った。
別の社員さんは、「和がいいです」と言った。回答は同じだったのだが、社員さん双方の【で】と【が】が違うだけで、俺が受けた印象が、全然違ったのだ。


・「【で】いい」は、ないんちゃうん?
・俺の聞き方が間違ったのか?
・もしかして、和も洋も、どちらも不満で、仕方なく和を選んだってことなんか?
・次から、和か洋か中華かイタリアンかフレンチか…と聞くのは邪魔くさいから、「何が食べたい?」と聞けばいいのか?


などと、いろいろ考えていたら、モヤモヤしてきたのを思い出す。


また、別の機会にも、似たようなことがあった。
部署で、希望の担当先を決めるときのことだ。
ある社員さんは、「A社【で】いいです」と答え、別の社員さんは、「私もA社【が】いいです」と答えた。俺は、当然、「A社【が】いいです」と答えた社員さんに、担当を任せることにした。

思うに、一瞬のイメージで、【が】は肯定的、前向き、積極性を感じるのだが、【で】は否定的、やる気なし、消極的に感じてしまうのが原因だと思う。

ちょっとした一言で、自分の希望が通るか、通らないかが変わってくることがあるのだ。
【で】と【が】では大違い。月とすっぽんや!

…。すっぽんを食べたくなってきたので、近々、すっぽんを食べに行こう。