酔いどれオンジの随想録(エセー)

酔いどれオンジの随想録(エセー)

日常系の随想録です。

文句過多症

会社勤めをしているとき、俺の前では、一言も言わないくせに、頻繁に文句をタレている社員がいると、担当所長から聞いた。


文句タレはどこにでもいるし、殆どのマネージャーは、文句タレの社員と働く経験していると思う。

俺の経験上の話だが、文句タレのタイブは大体、以下のようなものだ。

〇ストレスを抱えやすく欲求不満
〇プライドが結構高く自分が1番と思っている人
〇他人を羨ましく思う人
〇常に初めの発言から文句が始まる
〇上司の前では文句の発言は少ないが主に若い人の仲間内で言う事が多い

あまり文句が多いとチームや組織の雰囲気が暗くなるし、場合によっては、人に避けられ最後は孤立してしまう人が多いように思う。

仲間内での一時的な解決は文句が始まったら即話の流れを変えるしかないが、根本的に解決するには本人に自覚させ上司からアドバイスするしかない。
マネージャーとしては何とか解決しないと組織が成り立たなくなる。

俺は個人面接の資料として自己分析をさせた(部下全員に)。
内容は自分の性格分析、欠点と長所、趣味、嗜好、自分史(今まで人生を振り返る)、今までの人生のターニングポイント、失敗例、成功例を書かせてたっぷり時間をかけ面接を実施した。必ず文句をタレる理由を発見できると思う。ただし文句タレの人は欠点と失敗例が少なく長所と成功例が多い傾向になるが気にしてはいけない。何とか面接時に気づかせてやらないといけない。
この自己分析は文句タレの人だけでなく他の部下を知るためにもにも色々有効だと思で。

文句タレのタレはアホタレ、バカタレ等はあんまり良い意味には使われないのでなるべく使わない方がいいのではないかな。

特濃ソースを流したらアカン

A課長は何でもソースを使う人やった。
好きな理由を聞いてみると子供の頃から昼食にオカズがない時ご飯にソースをかけていたらしい。(おれが醤油をかけていたのと同じやな)
ソースは彼にとってオカズなんやな。
ソースは基本的にウスターソース、中農ソース、濃厚ソースの3種類に分かれているが関東は中農ソースが主流で関西ではウスターソースが主流になっている。
ソースは明治時代にイギリスからウスターソースがろ入ってきてその後日本人の好み各土地の好みによって開発されていった。
現在の1人当たりの消費量はベスト10は西日本でしめられている。1位は広島となつている。そういえばA課長も広島出身やな。
スーパーに行ったら分かるが関東と関西ではソースの種類は圧倒的に関西が多い。
タコ焼きソース、お好み焼きソース、串カツソース、焼きそばソース、トンカツソース等。
また例えばお好み焼きソースにも色々な種類がある(甘口、スタンダード、辛口、激辛、減塩、ガーリック入り等)。

なんで関西には多くの種類のソースがあるのか?
俺の言うたもん勝ちの解釈でいえば関西ではお好み焼き、タコ焼きは家庭で当たり前の
様に作る人が多い。結構家庭で作っても美味しい。コストを考えても家庭で作る方がお得感があるからだろう。
関西人は食べる物によってソースを使い分けたり、色々な種類のソースを組み合わせて自分の好きなソースに変身させている。当然各家庭には多くの種類のソースを常備している。

西日本にはお好み焼きの店も多いがやはり広島が1位で西日本が圧倒的に多い。
お好み焼き店ではその店の特徴を出さないと客は来ない、特にソースは店独自の味で勝負している。
お好み焼きはソースが命、フランス料理もソースが命。

お好み焼きソースはフランス料理のソースと同じ感覚と思う。

A課長は俺に言った。”私の血管にはソースが流れています”と。

俺は言った。”決して特濃ソースは流したらアカンよ”と。

 

 

今日は金魚に餌やる日

誰しも行きたくない飲み会はあると思う。

同僚や後輩から誘われた場合は簡単に断れるのに、特に社内の上司、先輩から誘われた場合は断りにくいと感じている人は多いと思う。

まず行きたくない理由は、アルコールが飲めない、気を使うのが嫌い、お金が勿体ない、嫌いな人が参加しいている、夜遅くなるのがいやや。他にやりたい事がある等人によって様々や。

俺の若い時は人とのコミュニケーションを取る術は飲み会ぐらいしかなかった。

特に上司からの誘いはほぼ断ることはなかった。

当然ただやしええ酒も飲めるし美味いもんも食える。俺が上司の立場になっても部下に払わす事はない。

俺は部下には一回は誘うがその時の雰囲気で飲み会が嫌いな人かどうかが分かってしまう。飲み会に出席したくない人は飲み会が嫌いやと身体から醸し出している。

ただ、公的な飲み会歓迎会、送別会、記念パーティー等は極力出席してもらう様お願いする。それでも欠席する人がいるがそれはそれで構わない。

人事評価に影響する事は100%ない。

中には、飲み会の出欠を、人事評価の一部にする、アホな上司がいるかもしれないがそんな奴は管理職失格やと思う。

部下をもっている人は断れば何か影響が出ると部下に思わしてしまうのは自分の責任やと思わないとアカン。

飲み会の嫌いな人は遠慮せず正直に断らないと後々シンドイでただし公的な催しには出席する努力はしてほしいな。

俺は部下や同僚から誘われてどうしても出席出来ない場合の断り文句がある。

「スマン!今日はどうしても家の金魚に餌やらなあかんのや。」

(出席出来ない=金魚に餌やる日が定着した)

 

 

旬産旬消

居酒屋の張り紙に天然〇〇入荷!
今日のおすすめ天然〇〇!と書いているのを見ると、
ちょっと心惹かれるけど、ほんまに天然ものは養殖ものと比べて優れているんやろか?
本当に美味しいのやろか?と思う事がある。
近年漁獲量が減って天然物は口に入らなくなっている。将来は更に口に入らなくなるのは目に見えている。また海外からの輸入に頼るのもリスクが高い事から、やはり国産養殖に力を入れておくのは将来のリスク回避にもなると思うな。
現在養殖物はブリ、カンパチ、タイ、ヒラメ、クロマグロクルマエビ等が市場に出回っているがすべての魚介類が養殖可能でない。生態が分からないものやコストが掛かるものは養殖は出来ない。イワシ、サンマ、イカ等は難しいらしい。
養殖のメリットとしては安定供給、個体差が少ない、寄生虫をコントロールできる、
漁獲コスト等色々あるが、デメリットも餌代、管理費、限られた養殖スペースの各問題等多々ある。結構養殖物も美味しいし、季節を問わず食べれるのも良い。養殖で人気の高いのは、かぼすブリ(大分)、金華さば(宮城)、ひみ寒ブリ(富山)等はブランド化されふるさと納税の返礼品としても有名や、現在、全国的にご当地サーモンのブランド化に力を入れているところが多い。

一方天然物は=新鮮、美味いと言う感覚があり天然物に拘りを持っている人も多い。
天然物には旬があり一番美味しいとされている時期や。代表的なものにはブリ、フグ、ヒラメの11~2月、サケ、サバの10~11月、アジの5~7月等魚種によりそれぞれある。
確かに旬の時はアプラののりや身の食感等美味いのは分かる。ただ旬以外の時期に食べると”ううんーーーー”て思う事もある。

何故日本人は天然物に心惹かれるのか?
俺が勝手に思っているのは、日本人は刺身で魚介類を食べるのが好きだからだと思う、生で食べるから魚自体のうま味や微妙な味わい、そして一番美味しい時期が分かっていたんだと思う。日本人の舌は味覚感覚に優れていると思う。
旬以外の時は天然物には手を出したらアカンと思うわ!
天然物は旬産旬消や。
*俺にとって寄生虫をコントロールしているサバの養殖は有難い!5回目のアニサキス感染はないやろう?

俺もアホやないから

俺は競馬が大好きだ。

競馬場でもテレビでの観戦でも、馬の気持ちを考えている。

 

*パドックでの周回では

⇒何回も同じ所を回らすな!

”眩暈症になるやろ”

“暇やからウンコでもしよ”

*ゲート入りの時

⇒ケツを触るな、押すなよ!

”公衆の前で堂々と痴漢すなよ”

⇒目隠しすんなよ!

”怖いんや暗所恐怖症やからな”

⇒何で暴れてるんか知ってんのか!

”いややねん閉所恐怖症やからな”

*スタートしてから

⇒行き足を抑えるなよ!

”もっと前に行かしてくれよ、早よ終わらして家に帰りたいんや”

⇒障害物を何回も越えさすなよ!

”危ないんと違うん、足引っかかったら間違いなくケガするやろ”

⇒何回もムチで叩くなよ!

”アホやないんやから1回で十分わかるんや”

”お前まさかストレス解消するために何回も叩いてるんと違うやろな”

 

*勝った馬

⇒本気で走ったから疲れたわ!

“兎に角早よ帰ろうや”

”たまには甘いもん食べさせてーな次も頑張るし”

”勝っても負けてもいつもの干し草か”

“今日は立って寝るのは辞めや、横にならしてもらうわ”

 

*負けた馬

⇒今日の〇〇騎手は絶対許さん!

”俺は前に行きたいタイプなんや何回も言わすな”

“調教も乗らんと本番だけ乗るな!勝てるわけないやろ”

“何回ムチ叩いたか覚えてないやろ、俺はおぼえてるで”

 

下手な〇〇騎手が次に乗ったら一生懸命走らんからな!

俺もアホやないから下手か上手いか分かるねんで。

口癖

自分の価値を下げてしまう発言が口癖になっている人がいてるなあと思う。

当時、既に入社12年を超える、ベテラン社員だった彼。
毎日のように、「スランプや」と言っていた。

声をかけると、一言目は、必ず、「スランプや」と言う。

頻繁に、「スランプ」と言われていると、ふと疑問が湧いてきた。

いつ、絶好調の時があったんやろか?

いつと比べて、スランプだと言うてるんやろう?

彼は、まず、使い方を間違えているのではないか?

俺としては、「スランプ」になるのは、前に良い状態であったのに、良い状態ではなくなってしまったという状況の人なのだと思ったからだ。

さらに、当時、別の部署の課長は、課長となってからカウントすると、役職歴5年目。

初めて会った時から、「大変です、大変です」と言っていた。

最初は、一体何が起こったのか?と、大変身構えたものだ。

内容を聞くと、まったく問題のないことだった。

 

彼は、その後も、ブレなかった。

その後、何年も、一緒に働いたが、その課長が言う、「大変」の基準が分からないままだ。

今思えば、多分、彼にとっての「大変です、大変です」は、「おはようございます」、「こんにちは」、「ご機嫌いかが?」みたいなものだったのではないだろうか。

 

当時の俺からしたら、「大変です、大変です」と、こちらを構えさせるので、「お前が一番大変なんやけど」と思っていた。

さらに、同じ部署だった所長は、会議等で、自分の意見を言った後、必ず、「〇〇〇〇と、皆も言っています」と言って、締めていた。

「〇〇〇〇と、私は考えています」とか、「私は、〇〇〇〇と思います」と来ると思う。

でも、所長は、毎回、「皆も言っています」で締めてくるのだ。

時折、ナイスな意見を出すのに、口癖のせいで、最後は自分の意見ではなくなってしまって、非常にもったいなかった。

相手の口癖に反応してはいけないと思いながらも、「ところで、皆とは、誰のことかな?」と、聞きそうになったのは、1度や2度ではない。

 

俺も、口癖には、気を付けようと思った。

世の中には笑うしかないこともあるんやで

採用は、時代によって、買い手市場の時、売り手市場の時、いろいろ違いがある。

採用面接は、学生側だけではなく、企業側も、シンドイことなのだ。

今は、リモート面接も多くなっているようだが、最終面接は、直接面接をする企業が多いのではないかと思う。

最終面接の難しさは、いくつかある。

企業側は短い時間で判断せざるを得ないし、学生側も短い時間でどう自分を理解してもらえるか、特に営業系採用は難しい(事務系、研究・製造はある程度履歴書で絞り込むことが出来る)。

 

俺が、採用担当をしていたときと、変わっていることもあるだろうが、営業担当の採用面接で何にポイントを置いていたかを記しておく。

  1. 第一印象
  2. 熱意
  3. 聞く態度
  4. 健康状態
  5. ユーモアセンス
  6. 伸びしろの有無 

第一印象は、入室から自己紹介までで、ほぼ決まると思ってもらっていい。

礼儀、清潔感、自然・違和感のない振る舞い、姿勢等から得られる情報は多いので、これられ、決して、暗い印象を与えてはいけない。

熱意は、行動力で判断しやすいものだが、面接だけでで判断するのは、これまた難しい。志望理由と自己アピールから判断するしかない。

志望理由、自分の強味(アピール)、弱み等は複数あげるのではなく、1点に絞るのがいい。

また、必死に喋りすぎないのがいい。短時間で、アピールしたい気持ちは分かるが、酸欠の金魚にしか見えない。

健康状態は、顔色、疲労感が出ていないかを見る。たとえ、睡眠不足であっても、睡眠不足である印象を与えてはいけない。

何かストレス解消になる様な趣味等があれば、聞かれたときに、話のネタになるから、1つくらい、持っておくと良いだろう。ストレス解消はとても重要で、ストレス定期預金はしていないか、採用担当としては気になるところだ。

 

俺が、営業担当者として欲しい人材を見極める為に使いまわしていた質問がある。

・今までで苦手と思った人はどの様な人でしたか?

・その人にどう対応をしていましたか?

この質問で、人に会うのが苦にならないタイプかどうか見極める。

 

・今まで印象に残っている失敗はなんですか?

・失敗後、どう対応しましたか?

この質問で、前向きでメンタルに強いタイプかどうか見極める。

 

無人島へ行くのに一つだけ持って行けるなら何を持っていきますか?

訳の分からない質問に対して、どの様に反応し、どう答えるか、対応力とユーモアがあるタイプかどうか見極める。

営業担当者が持っているといい素質は、①人に会うのが苦にならない、②健康でメンタルが強い(強靭でなくてもいい)、③臨機応変な対応力がある、④話していて明るい印象を持てる、この、5つあれば十分だと思う。

他に必要な素質があるとしても、伸びしろがあれば、経験の積み重ねで何とかなるものだ。

 

そして、一番言いたいのは、不採用となっても落ち込むようでは、そもそも、営業を志望したらアカンと思う。

もし、何社も不採用となったとしても、もう笑うしかないと思って、次に進んで欲しい。将来、ネタになると思えば、不採用の経験なんて、まったく問題がないことだ。