酔いどれオンジの随想録(エセー)

酔いどれオンジの随想録(エセー)

日常系の随想録です。

見るな!ボケが1位です。

年齢を重ねると、いろいろな検査の経験をする。

検査には、血液検査、尿検査、心電図、眼底検査、超音波検査、CT、MRI、胃のバリュウム、胃カメラ、膀胱鏡、肺レントゲン、大腸ファイバー等色々あるが、なるべく受けたくない、辛い検査ベスト5がある。

 

5位-胃カメラ(堀川ゴボウの一気のみ)

4位-MRI(狭いようるさいよ熱いよ)

3位-胃バリュウム検査(回転レシーブか)

2位-大腸ファイバー(漏らしてもいいですか)

1位-膀胱鏡検査(見るなボケ)

 

堀川ゴボウの一気のみ

胃カメラは当初バリュウム検査に引っかかった二次検査として行われていたが、俺は、あまりにもバリュウム検査が苦痛なので、胃カメラを受けることにした。

初めての時は、黒い堀川ゴボウのように見えるゼリー状の麻酔をしたが、唾液が出るし、息苦しくて呼吸の仕方が分からない。

もし、鼻が詰まっていたら、死ぬと思う。

アニサキスにやられた時は、鼻から挿入したが、今思えば、結構、楽だったなあ。

リュウムの苦痛を考えれば絶対マシやと思う。

 

狭いよ!うるさいよ!熱いよ!

MRI検査は、磁気共鳴で、がんの有無等の確認時に受けるケースが多いが、俺は、腎臓の検査で、初めて、MRI検査を受けた。

その時は、造影剤を使い、30分以上時間かかったと思う。

はじめは、どうって事はなかったが、途中から、狭さを認識してしまい、息苦しくなった(俺は閉所恐怖症か?)。また、音がうるさくて、工事の現場で寝ている感覚やった。

さらに、造影剤で、身体が熱い。不安が押し寄せてくる。

2回目の検査では、造影剤の影響が湿疹が出たので、今は、時間が短いCTに変更している。

 

回転レシーブ

胃のバリュウムは健康診断でもよくやるが、最初に飲まされる発泡剤で、ゲップを我慢させられ、不味いバリュウムを飲まされ、回転台の上で、「うつ伏せ!」、「左右回転!」、と指示され、最後は左と右が分からなくなる位や。

まるで、回転レシーブの練習か。

これで終わったと思ったら大間違いや。

大量の水と下剤を飲まされ、トイレとお友達状態が続く。

あくる日には、バリュウムが、セメント状態で登場する。お尻が残念なことになる(いわゆる切れ痔)。便器の中のセメントが溶けるのに、丸一日かかったこともある。

 

漏らしてもいいですか

下痢が続くので、近くのクリニックを受診したところ、一度、大腸ファイバーを受けてはどうかと勧められた。

検査時間は20程度、前処置含めて3時間プラスアルファ、ポリープ等あれば切除するとの事だった。

まず、下剤を飲まされた。とてつもない量で、軽く1.0ℓ以上を時間をかけて飲んでいく。

暫くすると下痢状態になり、何回トイレに行ったか数えきれない。

看護士さんが、俺の排泄物の色をじっくり観察し、確認する。

薄い黄色か透明になったのでOKだと言われた。

実際の検査は、表現のしょうのない違和感しかない。

自然の摂理では、上から下へ、排泄物は流れるものだ。しかし、逆行して入り込んでくるファイバーの侵入を、身体が、自然と、阻止しようとしている。

「苦しい!助けてほしい!!」

何とか検査が終わり、ファイバーを抜いていく段階で、「便を垂れる」という感覚に襲われた。思わず先生に言った。「先生!漏れそう!!」と。

実際は、漏れていなかった。幸い、ポリープもなかった。

先生は、「今回は、なにも異常がなかったですが、5年に1回位でまた受けてください」と言った。俺は、「はい」と答えたが、心の中では「この年でお漏らしするのは嫌です」と考えていた。。

 

見るな!ボケ

足が浮腫んだので、近所のクリニックに行くと、総合病院の泌尿器科を紹介され、血液検査、CTをとった。

結果は腎臓に多くの嚢胞があり、それが影響しているかもしれないとの事だった。

「今日、時間ありますか?」と聞かれ、何か悪い予感がしたが、時間はあると答えた。

すると、なんと、膀胱内視鏡の検査をしておいた方かいいと言われた。

どのような検査か想像もつかないし、本当は嫌だったが、「分かりました」と冷静なふりをして答え、検査室に移動した。

女性の看護士さんに、「ズボン、下着を脱いでベッドに上がって、寝た状態でお待ち下さい」と言われたので、言われた通りにした。ベッドは、初めて見るタイプのベッドやった(高さが上下する)。

 

先生が来るまで、下半身丸出しで、ベッドで寝て待っていると、看護士さんが部屋に入ってきた。何か物を取って、再び、部屋を出ていく時に、俺の股間を見て、出て行った。

また、次に違う看護士さんが入ってきて、今度は、凝視した。

「見るな、ボケ!!」と心の中で叫んでいた。

その後、先生が来て、検査が始まった。

膀胱内視鏡を見せてもらったが、先が、太いボールペンにしか見えなかった。

思わず聞いた。

「これは、入らんのと違う?」

「挿入部は細くなっているから、入るので、大丈夫だ」と言われた。

薬のようなものを塗って、挿入したが、少し痛い。

モニターを見せてもらいながら、説明してくれるのだが、まったく、見る余裕はなく、話も入ってこない。検査自体は、10分以内で終了した。

検査は、特に問題はなかったと聞き、一安心した。

検査終了後、暫く、尿道に割りばしが入っている感じがした。

 

俺のあそこは見世物やないで!今度は金取るからな。