酔いどれオンジの随想録(エセー)

酔いどれオンジの随想録(エセー)

日常系の随想録です。

体調不良のホームラン

俺の子供の頃は、元旦から5日間、御節料理の連続やった記憶がある。
今では、1日からやっている店もあるが、当時は、店も流通も、5日以上動かなかった。
おせち料理も、雑煮と同じで、神様へ感謝を伝えるお供えものだが、始まりは、農耕社会になった弥生時代といわれている。
その後、奈良、平安時代に定着し主に邪気払いを目的として、5節会(元日1月1日、白馬1月7日、踏歌1月16日、端午5月5日、豊明11月新嘗祭翌日の辰の日)が開かれていたそうだ。
江戸時代になると、1月7日、3月3日、5月5日、7月7日、9月9日となった。
そして、1月1日は元旦として別格扱いとされ新年に食べる料理になった。
また、食べる食材にも意味をもたせる様になった。
黒豆-邪気払い
数の子-子孫繁栄
田づり-片口イワシを田に撒いて方策になり、五穀豊穣を願う。
昆布-喜ぶ、長寿を願う
紅白かまぼこ-日の出。赤は喜び、白は神聖
きんとん-黄金色で財宝を表し。金運。
煮しめ-根を張る根菜でつくり。幸を願う
重箱-めでたさを重ねる

これらの料理は、腹持ちがよく、日持ちをさせなければならないので、濃い味付けで作っている。
俺は、正直に言うと、これを、何日も食べ続けると嫌になると思う(実際、俺は嫌だ)。
腹もちがいいといえば聞こえがいいが、俺は、消化不良で体調が悪くなる。
昔は、頑張って、お節料理を食い続けていたが、今は、餅もおせち料理も好きなものだけを、しかも、元旦にしか食べないことにしている。

おせち料理+餅+アルコール過多+運動不足=正月は体調不良のホームラン

ああ、1月7日の七草粥が恋しい。