酔いどれオンジの随想録(エセー)

酔いどれオンジの随想録(エセー)

日常系の随想録です。

仕事の虫

昔、営業所会議に出席した後、その営業所の飲み会に誘われたときのこと。

会費6000円の、飲み放題バージョンだった。

 

その日の会議は、期最初の、各所員の活動方針の発表の場であり、個々の性格、能力を知るのには、好都合の会議だった。

 

飲み会開始後、30分ほど経つと、場が和んできたのか、会議では元気のなかったE君も、大きな声で会話している。

突如E君が、嬉しそうに、「私、水虫ですねん!!」と叫んだ。

 

開始30分でもう酔っている?!他に自慢する事ないんかい!

 

H君が、「水虫の虫って、どんな虫なんですかねえ」と尋ねた。

E君が答える。

「ジュクジュクして痒くて、虫が動いている様でだからと違いますかね。」

「そうなんや。そんなら腹の虫はどんな虫なんでしょうかね。」

寄生虫でしょ。」

「虫の知らせって言いますが、どんな虫が知らせてくれるんですかね。」

E君は考え込みはじめた。

 

・・・。

そんなん、どうでもええやん!

疳の虫(感の虫)と言う事にしとけや、と思いながら、二人の会話を聞いていた。

 

H君よ、どうせE君に聞くなら、ムシパンの虫、チャワムシの虫、ムシブロの虫も聞いてくれや。

何よりも、E君もH君も、たまには仕事の虫になってみたらどうや。頼むで!