酔いどれオンジの随想録(エセー)

酔いどれオンジの随想録(エセー)

日常系の随想録です。

残念ながら、部下は上司を選べない

長い会社員時代、両手では数えられない、足の指まで使わないといけないほどの、様々なタイプの上司に仕えてきた。

中には、どうしようも無い上司もいた。

正直、もう、仕事をするのが嫌だと思ったこともあった。

 

しかし、ある時思ったんや。

部下は上司を選べないのだ、と。

つまり、自分の努力で変えられないこと(=自ら上司を選ぶことができないこと)を悩んでいても、どうしようもないのだと悟った。

そんな、しょうもない上司のことに悩むために、自分の、貴重な時間を使っていることは、結果的に、上司のペースに嵌っているのと同じで、そんな自分自身に腹が立ってきた。

 

第一線で活躍している会社員の皆々様の中には、今の上司の振る舞いや能力に対して不平不満を持っている奴もいると思う。

でも、上司の性格や能力のような、我々の力では、どうやっても変えられない部分に対してどうこう言っても、自分のプラスには決してならない。

 

当時、考えたんや。

この、あかん上司と結婚する訳でもないし、関係が、一生続くこともない。

しょせん、一時的なもんや。

 

-ポイントその1-

上司との関係は、ギクシャクすると、一層、ややこしくなる。

気持ちは分かるが、対抗するのもアカンで。

敵対するのではなく、ベッタリするのでもない。ある一定の距離を保つのみ。

 

-ポイントその2-

ダメ上司でも良いところは必ずあるはずなんや。

良いところが、1ミリでもあったから、一応、管理職にまで登ってきたはず。

理由があるはずで、それは何かを考えてみるのだ。

例えばだが、ゴマスリで、現職を手に入れたのかもしれない。

ゴマスリも、考え方を変えれば一つの能力かもしれないぞ。

俺はゴマスリを受けるのが大嫌いだが!

 

-ポイントその3-

上司に、自分のことを、その上司にとって、必要な部下だと、間接的に気付かせるもお勧めしている。

例えば、営業であれば、営業目標を必ず達成する部下は、自分の評価にもつながるので、パワハラや意地悪は、決してしない。

万が一にも、成績を出してくれる部下にそっぽを向かれて、自分の足を引っ張られるようなことになると、困るからだ。

にもかかわらず、パワハラをしてくる上司がいるなら、自分の立場を全く考えていない仕事放棄人間か単純なストレス発散人間なので、気を付けろ。

 

-ポイントその4-

経験を糧にするつもりで、上司を観察し、反面教師にするのだ。

自分が出世して、今の上司と同じような立場になったときに、自分がされて嫌だった事は決してやったらアカン。

今は、経験と、勉強をさせて貰っていると思えば、必ず自分にプラスになる。

さらに、観察をしていると、自然に、人とのコミュニケーション能力が上がってしまうのだ。

クセのある人間(上司だけでなく、部下や得意先含む)に、どう対応するかを考えて、実践し、経験値を増やしていくと、面白いほどに、自分オリジナルの対人マニュアルが出来上がるので、少々の面倒な人であれば、対応が楽にさえ感じるようになる。