酔いどれオンジの随想録(エセー)

酔いどれオンジの随想録(エセー)

日常系の随想録です。

職場の楽しい二日酔い

昔、会社の飲み会の翌日、出勤してきた3名の社員が、体調が悪そうな様子だった(二日酔い)。

二日酔い3人組を、仮に、A君、B君、C君としよう。

 

各自、水分補給と称し、ジュース、お茶、コーヒーを、ガブガブ飲んでいた。

あまりにしんどうだったので、3人組の上司に、言った。

 

俺「飲むのはええが、二日酔いするほど飲ますなよ!今日の仕事に影響してるやないか。」

3人組の上司「ついつい盛り上がってしまいまして。すいません。次回からは気を付けます。」

 

その時、A君が、「気持ち悪いからトイレに行ってきます。」と言って、急ぎ、トイレに向かった。すると、B君も、自分も気持ちが悪いからと、A君に続いて、トイレに走っていった。

 

しばらくして、B君が帰ってきたが、表情が曇っていた。

 

B君「吐いたら、黒い痰が出ました。血の塊ですかね。」

3人組の上司「黒い血の塊やと?!大丈夫か、お前!」

 

 

・・・。

大丈夫に決まってるやろ。B君よ、吐く直前まで、コーヒーをガブガブ飲んでたのを忘れたか。

 

俺「コーヒーの色では?」

B君「あっ!!そうでした。」

 

今度は、A君が帰ってきた。

A君「今、血を吐きました。もうダメです。今から病院に行きます。」

3人組の上司「血やと?それは、アカン。今日はもう早退してええから!早く、病院に行って、診てもらい!」

 

・・・。

いやいや、A君よ、吐く直前まで、ジュースを飲んでいたよね。

机のうえに、トマトジュースのペットボトルが置いてあるで。

 

俺「お前、さっき。トマトジュース飲んでたんちゃうん?」

A君「そうでしたね!!」

 

お前ら、朝から漫才するん、辞めてくれへんか。

 

しかし、C君は、元々、酒を飲まないのに、なぜ二日酔いなのかが心配になった。

 

俺「C君は、なんで、しんどそうなん?昨日も、飲んでないやろ。大丈夫なんか?」

3人組の上司「C君は、昨夜、寝る前に、養命酒を飲んだらしいです。」

俺「・・・。」

 

えーっ!

養命酒で二日酔いするんや。

以前、C君が、回転寿司屋の、皿を見すぎて、酔う奴だということを思い出し、C君であれば、養命酒でも二日酔いが起こりえるなあ、と、妙に納得した。