酔いどれオンジの随想録(エセー)

酔いどれオンジの随想録(エセー)

日常系の随想録です。

電車内専用お掃除ロボット

久しぶりに、電車に乗った。


昼間の電車は、高校生の姿もなく、かなり空いていて、余裕でゆったりと座れた。
乗客の多くは、年配、小さい子供連れ、大学生、サラリーマンなどだった。

俺の向かいの席には、還暦を迎えたくらいのお嬢さん3名が、大阪弁で、大きな声で喋っていた。


さらに、同じ車両に、3~4才位の男の子が母親と乗っていて、走り回っていた。

 

ちびっこくん、危ないやろー!
お嬢さん方、ちょっとうるさいで。

 

俺は、読書をしていたが、お嬢さんたちの声がうるさくて、集中できないので、ちょっと申し訳ないと思いながらも、お嬢さん方の会話に耳を傾けた。

左端に座っているお嬢さんは、「最近、食料品が高い」と、真ん中に座っているお嬢さんに、愚痴っている。
右端に座っているお嬢さんは、真ん中のお嬢さんに、(前日に見たのであろう)テレビドラマの批評をしている。

 

会話が、立体交差しとる!!

 

真ん中のお嬢さんは、器用に、聞き役に徹していた。
全く違う話題(しかも、内容が濃い!)に対し、見事に対応しているのだが、真ん中のお嬢さんの表情が徐々に曇ってきたように感じ、可哀想に思えてきた。

よく見ると、お嬢さんのうち、両端の2名は、なかなか派手な原色の服を着ているので、車内で一番目立っている。

 

さすが、派手な服を着るはずや。
普通の服きたら、服が負けるんや。

 

と、心の中でツッコミをいれていると、車内を走り回っていた男の子が、床に転がって、ダダを捏ねている。

 

もしもし!お母さん!!
こんなところで、お掃除ロボット使ってどうすんねんな!
服、ドロドロになるで!!

 

・・・ふぅ。
昼間の電車での人間観察は、面白いな。時間潰しにもってこいや。