酔いどれオンジの随想録(エセー)

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日常系の随想録です。

最終面接を担当したときの思い出

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現役時代、採用の最終面接の担当をする機会が、何度もあった。

年々、「最近の学生は面白くない」と感じるようになっていたことを思い出す。

面白くない、というのは、良く言えば、真面目で几帳面、という意味であり、悪いわけではない。

ただ、こちらの質問に対して、ありきたりな回答、いわゆる模範的な回答が返ってくるばかりで、「おお?こいつ、面白い奴!」と思うことが、滅多になかったのだ。

特に、女性の方が、堂々たる態度で、完璧な回答をする傾向があったように思う。
まるで、採用面接対策マニュアルを、パーフェクトに暗記しているようだった。
何回も、練習してきたのだと思う。本番に強い、優秀な人物なのだろう。

だが、丸暗記をしてきたと分かるような回答はやめて欲しい。
その努力は買うが、こっちは、全然面白くない。

俺が、よくする質問は、「無人島にいくことになった場合、あなたなら、何を持っていきますか?その理由も教えてください。」だ。

多くは、食料、水、火を起こせるもの、毛布、服、薬、網等だった。

私が期待していたのは、「まず、どういう理由で、何のために、無人島に行かなければいけないのでしょうか?」と、質問をしてくれることだ。

多種多様な人とコミュニケーションをとらなければならない営業職には、こういう、臨機応変な対応ができる方が良い。

鵜飼いの鵜になりきったらあかんで。