酔いどれオンジの随想録(エセー)

酔いどれオンジの随想録(エセー)

日常系の随想録です。

仕事は楽しいか 

久しぶりに、現役時代の部下から連絡があった。

内容は、自身が統括している部署で、やる気がなくなっている部下が増えているとのことだった。

今は、新型コロナという、これまでに経験したことのない状況下で、多くの会社が、働き方を変えざるを得ない状況になった。

俺が退職してから、それなりに時間がたつから、今の状況に、理解できない部分が多いが、コロナ渦でなくとも、「部下のやる気がない」と感じることは、上司という立場になれば、誰でも経験する、辛い事例だと思う。

俺の、今までの経験から考え得る、モチベーションが下がる理由は、こうだ。

 

・一将来に夢を持てない状況に陥った時

・昇進、処遇、報酬等に不公平を感じた時

・社内の上下、左右の関係がうまくいっていない時

・家庭に問題が生じている時

・顧客との関係がうまくいっていない時

・社会に対して貢献出来ていないと感じた時

・社内、社外とも競争を強いられて、辛くなった時

・自分の考えや自分なりの仕事の進め方を否定された時

 

絶対的な理由が1つあるのではなく、上に書き記したとおり、個人によって、様々な理由で、やる気を失う(失ったように見える)。

 

上司の立場で、できることと言えば、日頃から、部下の言動や行動等に注意を払い、意識的に、自ら話しかけていく必要がある。

普段、全く話をしない相手から、ある日突然、「悩みはないか」と聞かれて、「実はですね・・・」と、話をする気になるだろうか。

俺なら、絶対、普段話をしない相手に、相談なんてしない。

 

大事なのは、些細なことでもいいから、とにかく声をかける癖をつけて、いつでも話をきける姿勢を示しておくことだ。

今日、明日でできることではなく、日常業務に加えて、ほぼ毎日続ける必要があり、とても負担に感じる難しいことかもしれないが、他に、方法はない。

 

本人の話を聞いて、何が原因かを探る。

原因が分かれば、その原因を取り除くことができるような対応をする。

例えば、将来に悲観しているなら、将来に夢を持たせるのが良いだろう。

将来に夢を持てるような、方向性を明確にする、さらに、本人が前向きに取り組める目標設定を手伝い、本人が納得のいくやり方をさせ、そこから出た結果を正しく評価し、公平に処遇する。

 

これらを、一つずつ、順番に叶えていくしかないと思う。

 

特に今の厳しい状況でもトンネルの先に夢・希望・期待があれば大抵のことは我慢できるものだ。

逆に言えば、現状が満足であっても、将来に夢・希望・期待がなければやる気を失っていく。

 

キーワードは、夢(希望)・明確な方向性・納得・公平感だ。